【22-23 B1】 玉突き移籍考察。抜いて抜かれて。GMは頭痛薬が手放せない

【22-23 B1】 玉突き移籍考察。抜いて抜かれて。GMは頭痛薬が手放せない

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目次

基本前提

・玉突き移籍は上位チーム、資本力を持つチームの引き抜きから連鎖的に始まる
・資本増加・変更チームは上位チームからの引き抜きを行う
・チャンピオンシップ進出チーム、元企業(NBL)チーム、次期昇格チームは大幅なリビルドはしない
理由
・積み上げを重視し大崩れを回避するため
・資本力があり、引き抜かれる可能性が少ないため
・代替戦力が市場に出ることが少ないため
・移籍=他チームの戦力強化に繋がるため
・昇格組はスケジュール、予算から見てリビルドの不確実性を取りにくいため
・リーグ制度変更、資本変更(増減資含む)、GM変更が移籍の大きな指標
・22-23シーズンに限り「複数年契約」の信用性はないものとする

21-22シーズン最終順位

東地区西地区
1 千葉ジェッツ1 琉球ゴールデンキングス
2 川崎ブレイブサンダース2 島根スサノオマジック
3 アルバルク東京3 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
4 宇都宮ブレックス4 シーホース三河
5 秋田ノーザンハピネッツ5 信州ブレイブウォリアーズ
6 サンロッカーズ渋谷6 広島ドラゴンフライズ
7 群馬クレインサンダーズ7 富山グラウジーズ
8 横浜ビー・コルセアーズ8 大阪エヴェッサ
9 レバンガ北海道9 京都ハンナリーズ
10 茨城ロボッツ10 滋賀レイクスターズ
11 新潟アルビレックスBB11 三遠ネオフェニックス
昇格 仙台89ers昇格 ファイティングイーグルス名古屋
22-23シーズンは東・中・西地区の3地区制にもどる

玉突き考察

基本前提と各球団の考察情報から引き抜きによっておこる玉突き事例を考察する。
なお、これは2022年6月15日時点までの移籍情報がを踏まえたうえで考察するので、「そりゃそうよ」という部分がある。

おさらい

まず基本前提に即して上位チームの取り分け勝てなかったチームの補強ポイントをおさらいする

琉球 外国籍&帰化アジア枠(主にフォワード)、ガード
ファイナルで顕著に露呈したコントロール型のガードの不足及び、帰化枠小寺さんの起用の難しさ。ここを補強したい。
帰化枠は外国籍と同じように運用されることが多いため外国籍を含めてのチャンピオンシップレベルでの編成の組みなおしになる。
また来季はケガでシーズンを全休した渡邊飛勇選手が復帰する予定である。

島根 HC、シューター、フォワード、控えガード、帰化アジア枠
主力面ではセミファイナルで見えた停滞時のビュフォード選手の個人技打開の負担を軽減する第2の矢の補強と帰化アジア枠を使ったアドバンテージをより明確に強調したい。
第2の矢として期待された金丸選手がフィットできずに契約解除したのと、コンセプトのバズソースタイルを考えると、身体能力が高く、ボールプッシュ、ドライブからの得点能力が高い選手を欲していると思われる。

川崎 控えガード、シューター
控えガードや主力の高齢化はあるものの、22-23シーズンに直面する問題ではない為、大きな補強はしないと思われる。
主力からロールプレイヤーまで原則継続が多く、外国籍とサードユニットくらいしか変動しない。継続メンバーが多く人件費の自由度が少ないため、どちらかというと引き抜かれる側である。

千葉J 日本人ウィング
リーグ全体で帰化アジア枠及び会国籍のウィングプレイヤーが増えてきたため、そこのディフェンスが出来る日本人と連携面が課題。現行の編成でケミストリーを高めるのがベターだと思われる。
ディフェンディングチャンピオンの常で年俸高騰が著しいのとプレイタイムが偏るため、年俸とプレイタイムで引き抜かれる側に回ると予想される

A東京 外国籍、アジア枠、控えガード(主にDF面)、シューター
年俸面はまったくもって問題ない。引き抜く側である。DFが出来るガードを補強したい。

秋田 外国籍、ガード
京都と滋賀を足したかのような球団で、育成とベテランプレイヤーの補強がうまいため、よりサイズのあるガードと外国籍を補強したい。

名古屋D 外国籍
日本人の安定感と汎用性は随一の球団。齋藤選手・伊藤選手などのリズムが違うPGを補強したため、次は外国籍を補強したい。

続いて、昇格・資本変更が20-21シーズン及び、21-22シーズン中に行われたチームの補強ポイントをおさらいしたい。(島根は前述したので割愛)

滋賀 外国籍(インサイド)、フォワード、帰化アジア枠
フィリピンのバスケ協会からの縛りで単年契約とされているキーファ・ラベナ選手の穴を埋めるガードと、サイズのあるインサイドが補強のしどころ。元々のリクルート能力もある為、国内からは外国籍は1人獲るか取らないか程度で、残りはベテランとプレイタイムが欲しい即戦力級の若手を引き抜いて補強する程度だと思われる。

広島 外国籍(インサイド)、フォワード、帰化アジア枠
大型補強にてガード面の強度は上がったものの、フォワード及びインサイドの選手の強度が足りなかった為、外国籍・帰化アジア枠を補強をしたい。特別指定選手の活用を視野に入れた編成を組むGMで、複数年でピースを集めてポストシーズン、ファイナルを目指すと考えられる為、チャンピオンシップクラスの選手の引き抜きを行うと思われる。

茨城 帰化アジア枠、ウィングのサイズアップ、外国籍
昇格初年度を終えた茨城。GMも国内市場に精通した人を登用し、主に引き抜きで補強を行うと思われる。

群馬 日本人ガード、ウィング
昇格初年度最高勝率で終えた群馬。パーカー選手、トレイ選手、バルヴィン選手、キーナン選手とバリエーションのあるオフェンス力が高い外国籍&アジア枠を上位チームを経験したチェンバース選手、山崎選手、ベテランPGの五十嵐選手で支えた。
補強するならば、ガードとウィングの日本人でDFと外国籍の活用を両立できる選手が欲しいが、いまいち補強が上手い印象はない。

その他クラブの補強ポイントが気になり方は本編後の下部の考察情報を参考にしてほしい

玉突き考察本編

チーム名と玉突きの順番だけ書く。ちなみに予想込み(★)なのでそこは外れても気にしないでほしい

【パターン1】
琉球 ダンカン(千葉J)※小寺さんカットの代わり

千葉 エアーズ(新潟)orデイビス(秋田)orトラビス(島根)★

小寺さんの代わりになる安定した外帰ア枠を取った形。千葉は運動量と安定感のあるインサイドプレーヤーが欲しい所。交渉の末の移籍の為抜くのではなく、市場からとってくる必要があると予想(トラビスはリスト入りしてないが契約もリリースされていない為、候補に挙げておく)

【パターン2】
広島 エバンス(琉球)※ケネディカットの代わり

琉球 ヤンジェミン(信州)or馬場雄大(無所属) ★
ケネディの上位互換を琉球から引き抜いた形。別タイプのダンカン獲得を考えるとこちらは早期に決まっていたと思われる
琉球はエバンスの枠をダンカンで埋めたため帰ア枠か日本人で運動量のあるフォワードタイプが欲しい所

【パターン3】
滋賀 テーブス海(宇都宮)

宇都宮 綱井(川崎)or並里(琉球)orなし※鵤選手、渡邊選手、比江島選手で補填★
経験とサイズを持つ若手ガードを欲しい滋賀が引き抜き。宇都宮は若手の大型ガード獲得、佐々ACの繋がりで並里、PGを鵤、渡邊、比江島の3人で回して穴を埋めると予想。後続玉突きは無しと予想

【パターン4】
島根 林(滋賀)、※阿部、北川カットの代わり★

滋賀 杉浦(三遠)
バズソースタイルに合う、若い大型選手を欲しい島根が引き抜き。滋賀は同サイズで同じ役割を担える杉浦選手を獲得。
滋賀から早期に契約解除のリリースが出たのに移籍先が公表されない為、発表待ちの島根、三遠のどちらか、
資本変更して資金力が増した滋賀から解除してまで移籍するのであれば、資金力がある島根と予想した。

【パターン5】
B3横浜EX 西山(信州)

信州 生原(横浜)

横浜 笠井(群馬)or阿部(島根)orなし※河村選手の台頭で補填★

群馬 久岡(東京Z)★

B3横浜EXが資本変更を機に過去在籍の西山を引き抜き。信州は安定感のある中堅ガードとして生原を獲得。横浜は河村選手で補填か、バックアップとして経験がある中堅~ベテランガードを獲得すると予想。群馬から獲得した場合、地元出身で中堅でアシストがよい久岡を獲得、、、、してくれるといいなぁ。島根の場合は既存ガードを大量放出しているため、後続玉突きは無しと予想

【パターン6】
三遠 阿部(富山)、宇都(富山)★ ※岡田選手、田渡選手カットの代わり

富山 津山(三遠)、田渡(三遠)★

降格回避の為に資金を残していた三遠が、主力と控えベテランガードを引き抜き。富山は外国籍の扱いが上手い津山、田渡を獲得。

【パターン7】
茨城 LJピーク(B2熊本)

熊本 ウッドベリー(B2香川)

香川ヘソン(B2佐賀)

GMのNBAスタイルにフィットする外帰ア枠が欲しい茨城が引き抜き。熊本は今季のスタイルを継続できるウッドベリーを引き抜き。香川はタイプは違えど得点力と機動力をもつヘソンを獲得。スタイルを維持しつつよりフィジカルになりそう

【玉突きなし移籍パターン】
A東京 藤永(千葉J)★ DFがいい安定感あるガードが欲しいA東京が引き抜き。。千葉は大倉選手の台頭で補填。後続玉突きは無しと予想

滋賀 狩野(名古屋D)ベテランシューターが欲しい滋賀が引き抜き。名古屋Dは坂本選手の台頭で補填。後続玉突きは無しと予想

北海道 高橋(渋谷)佐古HC体制として運動量とサイズのある使い勝手のフォワードが欲しい北海道が引き抜き。渋谷は西野選手台頭で補填。後続玉突きは無しと予想
→6/16に公式リリースあり。

茨城 ケネディ(広島) サイズがあり、スモールボールが出来る帰ア枠が欲しい茨城が獲得。広島は帰化アジア枠でビックマンを獲得した為、引き抜きではないと予想。

21-22シーズン終了後各クラブ考察情報

【B1】

東地区

レバンガ北海道

21-22順位 :東地区9位
考察要素 :ベテランから若手までそろっており、バランスの良い編成。若手は身体能力が高いものが多く経験によってプレイの幅と精度を拡げることで、よりフィジカルかつ連携が取れたチームになると思われる。
得点やボールを主に保持するのが外国籍に極端に偏ることが散見されたため、外国籍がプレイしやすいように、スペースを拡げられるもしくは単独で得点できる日本人もしくはアジア枠が欲しい。
補強ポイント :ケミストリー、日本人スコアラー、帰化アジア枠
解体・リビルド要素 :なし

仙台89ERS

21-22順位 :東地区2位 (B2準優勝)
考察要素 :昇格初年度ということもあり大きな編成の刷新はないと思われる。また、藤田HC,片岡選手やジャスティンバーレル選手など主軸を担う選手がのB1経験者であるため、外国籍を補強し、ベンチメンバーの強度を上げる程度だと思われる。
補強ポイント :B1仕様のスペック(身長、スキル、経験)を持つ日本人選手の獲得及び外国籍
解体・リビルド要素 :なし

秋田ノーザンハピネッツ

21-22順位 :東地区5位 POQF敗退
考察要素 :外国籍、ガード
補強ポイント :激しいDFを主体としたチームでシューターに経験値抱負な選手を抱えており、全体的なレベルアップと外国籍の強化、スタメンとベンチユニットのフィジカルアップで、できているスタイルの積み上げを図りたいところ。
Bリーグ初のチャンピオンシップ経験から足りないものを感じて、数年単位で強化していくと思われる。
解体・リビルド要素 :初のチャンピオンシップ経験

茨城ロボッツ

21-22順位 :東地区10位
考察要素 :昇格初年度で継続メンバーを多く抱えてのB1参戦。この1年でB1のレベル感を学んだと思われる。GMも交代し、資金面でも不安はないと思われる。年齢層が比較的高いことと、GM交代初年度ということもあり、ある程度の成績と長期的な編成構築がGMの手腕の見せどころ
補強ポイント :帰化アジア枠、ウィングのサイズアップ、外国籍
解体・リビルド要素 :GM交代、昇格初年度終了、降格制度復活

宇都宮ブレックス

21-22順位 :東地区4位(優勝)
考察要素 :昨年ライアン・ロシター(A東京)、ジェフ・ギブス(長崎)が移籍したことをかんがみるに、上位チームの中でも予算面に不安を抱える。今季ファイナルMVPに輝いた比江島を引き止められるかが課題。長年率いている安齋HC及び、ベテラン選手の年齢層が高いため、優勝を機に新たな挑戦、引退など、時代の節目を迎える可能性が高い。チャンピオンシップでも安定したプレイタイムのシェアが見られたため、プレイタイムの不満による退団は少ないと思われる。
補強ポイント :外国籍及び帰化アジア枠、控えウィング
解体・リビルド要素 :優勝に伴う他チームからの引き抜き&年俸上昇、引退

群馬クレインサンダーズ

21-22順位 :東地区7位
考察要素 :昇格初年度で継続メンバーを多く抱えてのB1参戦。この1年でB1のレベル感を学んだと思われる。茨城同様資金面での不安はないと思われる。
補強ポイント :日本人ガード、ウィング
解体・リビルド要素 :なし。

千葉ジェッツ

21-22順位 :東地区1位 POQF敗退
考察要素 :昨季(20-21)セバスチャン・サイスのバイアウト移籍により大幅に編成が乱された。昨季終了後に前社長が会見で述べた中でのFINAL前の資金ショート&親会社への補填など、運営面でのキャッシュフローが気になるところ。
優勝を狙える戦力の長期維持の人件費高騰が不安視される。引き抜きと、プレイタイムの偏りによるベンチメンバーの入替は予想される。
補強ポイント :日本人ウィング
解体・リビルド要素 :天皇杯&チャンピオンシップでの成績不振、年俸高騰による引き抜き

アルバルク東京

21-22順位 :東地区3位 POQF敗退
考察要素 :コロナと怪我の影響を大いに受け、ここ2年は編成に見合わない成績で終了している。また、今季は千葉Jよりサイス選手、宇都宮よりロシター選手を獲得と野球の巨人ばりの資金投下を行うもPOQFで敗退。成績不振とプレイタイムの偏りによりベンチメンバーの入替が予想される。若手に関しては、主力のケガなどにより、プレイタイムがもらえた選手は残留、もらえなかった選手は補強がうまくいけばレンタル移籍すると思われる。
補強ポイント :外国籍、アジア枠、控えガード(主にDF面)、シューター
解体・リビルド要素 :カーク選手の故障の常態化、(ルカHCの退任)

中地区

サンロッカーズ渋谷

21-22順位 :東地区6位
考察要素 :タイムシェアによるタフなDFを続ける文化があり、ここ数年チャンピオンシップを逃しているが継続メンバーが多くケミストリーが強くなっている。ライアン・ケリーの怪我により予定していた形と違う中、最終戦までワイルドカード争いに絡んだのはひとえに文化とケミストリーによるもの。オフェンス面で伸び悩むことが見られるため日本人で単独で得点できる選手が欲しい。
補強ポイント :控えガード、日本人スコアラー
解体・リビルド要素 :なし

川崎ブレイブサンダース

21-22順位 :東地区2位 QFSF敗退
考察要素 :ケガやコロナの影響もありつつ、圧倒的な契約継続率でチームとしての完成度を誇る。ここ2シーズンは藤井の躍進により、オフェンス面のバリエーションも増え停滞状態を抜けたように見える。反面主力が長期在籍メンバーで占めているため、日本人の控えメンバーのフィットが思わしくないのとプレイタイムが少ないのが気になるところ。
今後、ファジーカス、篠山、長谷川などのベテラン長期在籍メンバーが引退するタイミングでうまく戦力維持できるかが課題。
また、上位チームはファジーカス選手の攻略法をほぼ見つけているため、そこをどう対応・カバーするかによって成績が大きく変わる印象。
補強ポイント :控えガード、シューター
解体・リビルド要素 :(ニック・ファジーカスの、篠山の移籍・引退)

横浜ビー・コルセアーズ

21-22順位 :東地区8位
考察要素 :良い若手を持ちしつつ下位に定着してしまった横浜。強度の波が激しく中々安定しないが、21-22シーズンはBリーグ後チーム最高勝率を記録し、ケミストリーが高まってきた印象。若手が多い為におこる波を経験で整えてくれる選手が欲しいところ。またクラブが債務超過を抱えており、このあたりが選手獲得に影響してきそうなところ。良い若手を安価に早期に契約し、ケミストリーを高めて戦っていきたい。
補強ポイント :全部(強いていうなら控えガード、外国籍、帰化アジア枠、経験)
解体・リビルド要素 :債務超過

新潟アルビレックスBB

21-22順位 :東地区11位 (最下位)
考察要素 :20-21の社長兼GMのパワハラ問題及びその後対応(役職辞任及び変更)が起きた。その影響か翌オフシーズンでは、選手の移籍相次ぎ、編成が大きく遅れた。また、問題を起こした人物が球団内に在籍し、トップチーム編成に以前関与できる状態の為、引き続き不信は続くと思われる。また債務超過もそれなりに抱えており資金面、信用面双方で主力選手との交渉で不利になり得ると思われる。プレイタイムが欲しい若手・ベテランを獲得しつつ信用回復の長い道のりを歩む必要があると思われる。
補強ポイント :全部
解体・リビルド要素 :経営ガバナンスの不信、債務超過

富山グラウジーズ

21-22順位 :西地区7位
考察要素 :オフェンスにおいて圧倒的な優位性を持つ各メンバーを有してオフェンス力で押し切るスタイル。近年は中堅・ベテランのロールプレーヤーを補強し成績を伸ばしている。オフェンスが驚異的な反面ディフェンスが弱く、オフェンスが止められた場合の打開が目下の課題。HC・選手我慢のしどころで審判にフォーカスしてしまうことがある。
オフェンスでは起点になりうる外国籍の調子に左右され日本人選手との連携ミスなども目立ちピーキーな編成になっている。
ポテンシャルが上手く結果に繋がっていない為、他チームからの引き抜きやスタイルの不一致での移籍が起こると思われる。
補強ポイント :DFの良いガード、HC
解体・リビルド要素 :(マブンガ、宇都移籍)

信州ブレイブウォリアーズ

21-22順位 :西地区5位
考察要素 :B1昇格後安定した成績を残している。人件費に対しての成績が良く、HCがコートにおける全権を担っている為、ケミストリーと各選手を活かした一貫したチーム作りを柔軟に行えるのが特徴。
全体的にバスケIQが高い選手が多く、セットプレー以外でのオフェンスやディフェンスなどもスキがない。
外国籍選手のマクヘンリー選手と、ホーキンソン選手がボール運びをはじめとする汎用性の高さで全体をカバーできるため各ポジションの負担をうまく分散させている印象。
B2からの選手が多く継続しておりそこに岡田選手などの補強を加えたことで層の厚さと、停滞した際のこの打開力を手に入れた。
外国籍選手に負担が集中する傾向があり、全体としてレベルアップして負担を軽減できるかが課題。
補強ポイント :ガード、フォワード
解体・リビルド要素 :(HC退任、マクヘンリー選手引退)

三遠ネオフェニックス

21-22順位 :西地区11位 (最下位)
考察要素 :横浜同様下位に定着してしまった三遠。アジア枠導入後真っ先にサーディ・ラベナ選手の獲得&複数年契約を結んだり、アマチュア契約で短期間ながら外国籍に現役大学留学生を編成するなど、チャレンジングな編成に取り組んでいる。
一方コロナ禍のここ2シーズンでは経営状態と降格制度がないことを踏まえてかコート人件費を抑えた編成をしている。
社長の交代などもあり、降格制度が復活する22-23シーズンに下位脱出の勝負を仕掛けると予想される。
チャレンジングな編成と新経営層の方針の組み合わせが気になるところ。
補強ポイント :全部
解体・リビルド要素 :社長交代

シーホース三河

21-22順位 :西地区4位
考察要素 :金丸選手が移籍し、戦力が大幅ダウンするとの予想とは裏腹に最終戦までワイルドカード争いに絡むなど、若手の成長とチームケミストリーがうまくいった21-22シーズン
外国籍と橋本選手のケガに悩むも、インジュアリーリストとチームスタッフ契約で確保していた外国籍選手を活用し戦力の低下を乗り切った。
ガードナー体制を継続するかと、続けた場合ガードナー選手以外でオフェンスの起点になれる選手と、西田選手の控えを確保できるかでチャンピオンシップ進出できるかが分かれると思われる
補強ポイント :外国籍、帰化アジア枠、フォワード
解体・リビルド要素 :(HC退任、ガードナー帰化・移籍)

ファイティングイーグルス名古屋

21-22順位 :東地区1位(B2優勝)
考察要素 :B2を制覇した圧倒的な戦力と層の厚さでB1に殴り込みをかけるか。B2優勝後の取材ではB1でもチャンピオンシップ進出を狙える編成にするとのコメントもあり、編成が気になるところ。予算面の心配はなく、補強選手を入れたケミストリーの再構築をいかにできるかが課題。
主力であった石川選手、相馬選手と長年在籍しているベテラン選手がチャンピオンシップを狙うに辺り戦力足り得るのかの判断によってはガードの再編に舵を切る可能性もある。その場合はチャンピオンシップ争いの経験がある選手を引き抜くと思われる。
補強ポイント :ガード、シューター、外国籍
解体・リビルド要素 :石川選手、相馬選手の放出

西地区

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

21-22順位 :西地区3位 POQF敗退
考察要素 :選手ほぼ全員が3Pを打てる外主体なスタイルの名古屋D。チャンピオンシップでは外国籍のケガで苦しんだが、日本人選手だけでみれば強力な編成になっていると思わせる試合は運びをした。
長年在籍している選手も多く、また全選手が汎用性が高い能力を持つため引き抜かれない限りは、編成は変わらないと思われる。
近年の編成を見る限り、ケミストリーの積み重ねで優勝を目指しているようで、強力な個の選手は狙わなそう。
外国籍の編成が今一つではあるが、複数年契約でケミストリーの構築をどこまで高められるかが予算とにらめっこしつつの課題と思われる。お得意様の滋賀がお金持ちになったため今後はリクルートが課題になっていきそうにも思える。
補強ポイント :外国籍
解体・リビルド要素 :なし

滋賀レイクスターズ

21-22順位 :西地区10位
考察要素 :いい選手の発掘・育成と外国籍のリクルートにおいて他を圧倒する能力を持つ滋賀。しかし資金力のなさから、育てた若手、外国籍選手、HCを他球団に引き抜かれることが常態化していた。そんな背景もあり、若手の成長と日本初年度の外国籍を主軸に戦うため、成績が低迷し下位に定着している。
21-22シーズンはアジア枠でキーファ・ラベナ選手を獲得、資本の変更も行われ、唯一の課題であった資金面が解消された。
コストパフォーマンスが高いリクルート能力に資金力が加わることで、高年俸の若手の獲得と継続的な育成強化、ベテラン・中堅選手獲得による安定感の向上、強力な外国籍・帰化アジア枠の獲得を狙っていると思われる。
補強ポイント :外国籍、帰化アジア枠、ベテラン、フォワード
解体・リビルド要素 :資本変更

京都ハンナリーズ

21-22順位 :西地区9位
考察要素 :強いんだか弱いんだかよくわからない京都。ベテランと若手のバランスはいいものの、ロールプレーヤーとして確約と信頼が厚いメンバーが多く、チームの完成度が低い相手には勝てる印象。外国籍もサイモン選手を軸にするも2本目の矢となる存在が安定せず、膠着するとジリ貧になりがちだった。決算を見るとコート人件費があまり変わらず、少額の黒字と安定した純資産額が続いているため、親スポンサーから与えられた予算でやりくりする実質子会社球団だと思われる。
コート人件費のわりにいい成績が続いている為、編成能力は高く、その能力が資本と経営体制の変更後も継続するか、またその能力を活かし、大型補強をするかいい若手を獲得して育成に舵を切るかでオーナーと球団の関係性が見えてきそう。
補強ポイント :ガード、外国籍、帰化アジア枠
解体・リビルド要素 :資本変更

大阪エヴェッサ

21-22順位 :西地区8位
考察要素 :バランスの良い選手編成にニュービル選手の個人能力を加えて差別化を図った大阪。
補強ポイント :外国籍(インサイド)、帰化アジア枠
解体・リビルド要素 :なし

島根スサノオマジック

21-22順位 :西地区2位 POSF敗退
考察要素 :資本変更に伴い、大型補強をし、アルバルク東京を下し、発のチャンピオンシップSFに進出した。チャンピオンシップで露呈した膠着時のビュフォード選手以外の打開手段の無さ、安藤誓哉選手と控えガードの強度の差、帰化選手と外国籍選手の強度の差をどう解消するかが補強のポイント。また大型補強で獲得した金丸選手をもてあますシーンも見られ、全体的に個人能力で押し切る面が強かった。控え選手も含めてチームの成長をどう促すかが課題。
補強ポイント :HC、シューター、フォワード、控えガード、帰化アジア枠
解体・リビルド要素 :なし

広島ドラゴンフライズ

21-22順位 :西地区6位
考察要素 :島根同様大型補強に踏み切った広島。チャールズ・ジャクソン選手と、寺嶋選手、辻選手など主にガード陣を大型補強。控えも青木選手など若いながらも上位チームにいた選手を獲得し、既存の戦力に加えて、バランスの良い編成を行った。
若手のリクルートも積極的で、シーズン当初から特別指定選手枠の活用を前提に編成を行っているなど、GMの視野の広さと複数年での順位浮上を狙っていることががうかがえる。実際21-22シーズン終盤は佐土原選手などの即戦力ルーキーを獲得してプレイタイムを与えていた。
一方新規と既存戦力のケミストリー構築に苦労してこちらも島根同様に連携面での粗が目立ち個人能力での打開に陥るケースが目立った。既存戦力の入替補強と大型補強出獲得した選手、ルーキーをのケミストリーを高めることで戦えるチームにしていくことが課題
補強ポイント :外国籍(インサイド)、フォワード、帰化アジア枠
解体・リビルド要素 :なし

琉球ゴールデンキングス

21-22順位 :西地区1位 (準優勝)
考察要素 :HCの交代がありながらも、的確な補強でファイナルに進出した琉球。インサイドで圧倒的な支配力を持つクーリー選手、3BIGの編成で汎用性が高い活躍が出来るダーラム選手、小寺さん、エバンス選手、そして3Pとペイントタッチ両方できるガード陣にチーム全体で強度の高いDFなど盤石な布陣を構築していた。特に大きなリードを許しても追いつけるというメンタリティと自信はこれまでの各チームの恐ろしさとはまた別の迫力があった。
ファイナルでは並里選手を始めけが人多数抱えた不運もあるものの、ガードの層の薄さや3BIGの運用など課題が散見された。
並里選手がコンディション不良で欠場したファイナルでは主に岸本選手、フリッピン選手、小野寺選手がゲームコントロールを担ったが、本来コントロールをメインとした役割を担わない3名だったため、停滞時の打開やセットプレーが遂行できない際の打開がスムーズにできなかったように見えた。バリエーションがあるが故に陥った課題

主な課題はファイナルで
補強ポイント :外国籍&帰化アジア枠(主にフォワード)、ガード
解体・リビルド要素 :(クーリー選手移籍)

B2は気が向いたら書きます。。。
似た感じの内容は
【22-23 B2】目指すは昇格?降格回避?チーム編成の動向予測
に書いてありますのでご興味ある方はぜひ。。。

【B2】

東地区

青森ワッツ

21-22順位 :東地区7位(最下位)
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避

山形ワイヴァンズ

21-22順位 :東地区5位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避、債務超過

福島ファイヤーボンズ

21-22順位 :東地区3位 POQF敗退
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :GM退任、債務超過

アルティーリ千葉

21-22順位 :B3 2位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :なし

越谷アルファーズ

21-22順位 :東地区4位 POQF敗退
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :なし

アースフレンズ東京Z

21-22順位 :東地区6位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避、債務超過

西地区

西宮ストークス

21-22順位 :西地区3位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :昇格必達、債務超過

バンビシャス奈良

21-22順位 :西地区7位(最下位)
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避

香川ファイブアローズ

21-22順位 :西地区1位 POSF敗退
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :債務超過、(ウッドベリー引き抜き)

愛媛オレンジバイキングス

21-22順位 :西地区5位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避、プレイオフ進出

ライジングゼファー福岡

21-22順位 :西地区6位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :降格回避、プレイオフ進出

佐賀バルーナーズ

21-22順位 :西地区4位 POQF敗退
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :なし

長崎ヴェルカ

21-22順位 :B3 1位
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :なし

熊本ヴォルターズ

21-22順位 :西地区2位 POSF敗退
考察要素 :
補強ポイント :
解体・リビルド要素 :GM退任&交代

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