チョットワカル Bリーグ!選手登録編

チョットワカル Bリーグ!選手登録編

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今回はリーグ2020一-22シーズンの選手登録について解説していきたいと思います。

外国籍選手は何名まで契約できる?
外国籍籍とアジア枠の違いって?
特別指定選手って何?
などなど、Bリーグを観戦するにあたって、選手契約って実はよく分からないことがありませんか?

特に、推しの選手がベンチ外の時などは理由を知りたいものですよね。
今回はそんなよく分からない選手契約のルールを数字を使って解説していきます。


今回、解説に使う、重要な数字は以下の通りです。

15、12、10、3、2、1

一個ずつ解説していきます。

“15”

1チームが同時に契約できる選手の最大登録人数です。
通常の選手登録が13名、特別指定選手が2名までの、合計15名が1チームで同時に契約できる最大登録人数です。
各チームはこの15名の枠を最大限活用して勝利を目指してチームを作っていきます。

“12”

1試合に出場できるベンチ登録人数の上限です。
試合に出場できるベンチ登録選手は12名までで、同時契約できる最大15名の選手のうち、選ばれた12名が登録できます。
この12名で1試合を戦い抜きます。

推しの選手が健康そうなのにベンチにいない時はこのベンチ登録に入らなかった為です。理由は様々で、実力不足の場合もあれば、相手チームの戦力に応じてベンチ登録選手を入れ替える場合もあります。

“10”

選手契約及び、ベンチ登録の最低人数です。
チームはBリーグに所属する、試合を実施するにあたり、最低10名の選手と契約、ベンチ登録していないといけません。
9名以下でも、これまで公式試合は行われたことがありますが、後日リーグよりチームに対し処分が降っています。
けが人が出場できないことが明白にも関わらずベンチ登録してるのはこのような理由の場合があります。
最低人数が設定されている理由は明記されていませんが、プロチームとして興行試合の質を保つ為だと思います。

10名いないと試合形式の練習も出来ないですからね。

“3”

外国籍の契約・ベンチ登録人数の上限です。
外国籍は1チーム、3名までの契約とベンチ登録が可能です。
外国籍のベンチ登録ルールは毎年細かな修正が行われています。

20-21シーズンから現行ルールとなっており、
19-20シーズンまでは選手登録は3名、ベンチ登録は2名でした。

“2”

外国籍の同時出場人数および、特別指定契約選手数の上限です。
外国籍は1チーム3名まで契約・ベンチ登録が可能ですが、同時に試合中にコートに立つことができるのは2名までになっています。
外国籍の出場人数によって、オンザコート1、オンザコート2と呼ぶことがあります。
(まれに実況解説でオンザコート3と呼びますが、これは外国籍ではない帰化枠の選手を含めて呼ぶ呼称で、厳密には違います。私は嫌いです)

そのため20-21シーズンでは、
同じタイプの外国籍を3名契約してタイムシェアする。
日本人ビックマンを1人、外国籍ビックマンを1人、オフェンス能力の高いガード系外国籍を1名起用して変化をつける
のどちらかを取るチームがよく見られました。

また特別指定契約も2名までしか出来ません。この2名に関しては通常の選手契約とは別枠で契約することができます。3名以上を契約したい場合は誰かを通常契約枠13名の1人として契約する必要があります。その場合、通常契約枠で契約した選手は大学などの他連盟の試合に出場出来なくなります。

“1”

これは帰化/アジア特別枠(以下、アジア枠)の上限です。
帰化選手、アジア枠選手は契約・ベンチ登録はどちらか1名のみ可能です。
帰化/アジア枠の選手は日本人選手と同様に出場することができます。
そのためコートにいる5人のうち、
2人が日本国籍、1人が帰化枠/アジア枠、残り2人が外国籍の構成も可能です。

選手契約で気になるQ&A!

Q:アジア特別枠って?

A:Bリーグの競技力向上および、ビジネス的観点より、下記の国の国籍を持つ選手は外国籍枠とは別に各チーム1名契約できるルールです。

(1)中国
(2)チャイニーズ・タイペイ
(3)インドネシア
(4)フィリピン
(5)韓国

※上記国籍を帰化によって取得した選手は対象外
※二重国籍の場合、上記国にて代表経験がある場合のみ対象となる

Q:外国籍枠、アジア特別枠、帰化枠は変えられるの?

A:シーズン中は原則登録枠の変更は不可能です。
 ただし下記の場合は変更が可能です。
 ・アジア枠の選手がアジア枠の条件を満たさないと判明した場合
 国籍調査等で登録後にアジア枠の条件を満たさない場合、アジア枠での登録が取消しされます。
その後契約を継続する場合は外国籍枠になります。
※制裁が強力な為、滅多にみられない変更だと思います。
 ・外国籍枠の選手が帰化した場合
 外国籍登録後に日本国籍に帰化した選手は帰化選手登録しなければなりません。但し、既にチームに帰化/アジア枠での選手がいる場合はそのまま外国籍選手としての登録を継続できます。

Q:コートに外国人が4人いる時がある。

A:ミックス(ハーフ)、もしくは義務教育を日本で終えた外国籍選手がいるとそう見える時があります。後たまにヘッドコーチが間違えます。

近年日本代表強化として海外でプレイをしているミックス(ハーフ)の日本国籍を持つ選手を各チームリクルートしている傾向があります。
彼らは登録名でカタカナ表記が多く、ぱっと見、外国人に見えますが、日本国籍を持つので日本人枠として登録しています。
そのため外国赤、帰化/アジア枠の選手と同時に出場が可能です。

また日本国籍を持たないもしくは帰化の場合であってもBリーグにおいては日本で出生し、義務教育を日本で終了した選手に関しては日本人枠として登録出場が可能です。

代表的な例で言うと、
ザック・バランスキー選手(アルバルク東京)は、アメリカ国籍ですが、日本で義務教育を修了している為日本人枠として出場しています。
また、西村文男選手(千葉ジェッツふなばし)は、韓国とのハーフで、韓国国籍からの帰化ですが義務教育は日本で修了している為、日本人枠としての登録です。

Bリーグもミックス(ハーフ)が増えてきて戸惑う方も多いかと思いますが、アイデンティティに関わることなので、リスペクトを持った見方をしていきたいですね。

ちなみに20-21シーズンでは、宇都宮ブレックスの試合で、帰化選手と外国籍選手が試合中に交代してオンザコート3になったことがあります。
HCと審判と相手チームが見逃した貴重な例です。

Q:特別指定選手って?

A:個人の能力に応じた環境の提供を目的に満22歳以下の日本国籍選手に対して契約できる制度で契約した選手です。特別指定契約は選手契約枠13名とは別に2名まで契約できます。

日本では高校・大学・プロなど各カテゴリーで連盟組織があり、そこな選手登録をしなければ原則試合に出場することが出来ません。また、連盟の重複登録が出来ません。(Bリーグに選手登録したら大学の試合は出れない)
ですが、それではポテンシャルある若者の成長を阻害するということで、Bリーグは他連盟に登録しつつBリーグに出場できる特別指定制度を創りました。また、連盟に属していなくても満22歳以下で有れば特別指定選手制度を利用できます。

Q:特別指定選手は報酬を貰えるの?

A:プロ契約であれば貰えます。
特別指定選手制度は前述の通り、個人の能力に応じた環境の提供を目的に満22歳以下の日本国籍選手に対して契約できる制度ですが、この制度の中でもプロ契約とアマチュア契約の2パターンあります。
他連盟に属しながらBリーグでプレイする場合はアマチュア契約のみになります。横浜ビー・コルセアーズなどでプレイした河村勇輝選手など大学とBリーグを行き来する選手は、アマチュア契約です。

海外でプレイしていた満22歳以下の日本国籍を持つ選手など、他連盟に属さない選手であれば、プロ契約を結び年俸を貰っている場合があります。
※チームとしてもプロ契約しつつ契約枠を消費しない為、特別指定のプロ契約を活用したい思惑があると考えられます。

Q:特別指定での帰化選手契約は出来るの?

A:ルール上に定義されてないので不明です。また実例もありません。(2021年9月時点)
ですが既に帰化して日本国籍であれば、本来の趣旨である「個人の能力に応じた環境の提供」に対して反するものではない為、認められるのではないでしょうか。
ちなみに特別指定の外国籍は不可能です。

Bリーグが認知度を高めていくにつれて、この辺りは知らずとも楽しめますが、知るとより楽しめたりする要素かなと感じます。特に外国籍関係はチームの勝敗に関わるルールなので知っておくとよりチームを理解できると思います。

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